順位
12 of 18
比較
(13) in 2023
EV販売台数の割合(%)
27%*
総合スコア
Total Score
気候と環境
人権・責任ある調達
出典:EV-Volumes OEM Share tracker. 数値はすべて年間値です、2023年中に、中国、韓国、日本、米国、カナダにおける乗用車の販売を対象としたデータです。
スコアの概要
2023年、ジーリー・ホールディング・グループ(Geely Holding Group、以下ジーリー)は、気候と環境の面で最も優秀な東アジアの自動車メーカーとしての地位をさらに強固にすると同時に、この1年間での人権に関するスコアの上昇幅が2番目に大きい企業になりました。同社がクリーンで公正なサプライチェーンについて、自動車産業をリードする企業になるまでの道のりはまだ長いものの、今日に至る堅調な進展は、同社が鋼材やアルミニウムなど特定のサプライチェーンや、移行鉱物の責任ある調達や先住民族の権利といった主要な人権問題について、より的を絞った対策を講じるための強固な基盤となります。
ジーリーは、自社のパフォーマンスをさらに強化するためのヒントを遠くに求める必要はありません。同社はボルボの支配株主であり、メルセデス・ベンツにも多額の出資をしています。この2社は、リード・ザ・チャージのスコアボードで上位に位置する自動車メーカーです。
主な評価結果
- 東アジアの自動車メーカーの中で、気候と環境の面でトップスコアを獲得。スコープ3排出量に関する取り組みや、リサイクル鋼材やリサイクルアルミに関する開示と目標設定がその要因である。2023年には、ティア1サプライヤーの大部分についてサステナビリティ評価を適用し、鉄鋼とバッテリーについてクローズドループ・プロセスを構築して、さらなる進展を見せた。
- 化石燃料を使わない鋼材とアルミニウムに関する行動については、同業他社に後れを取る。
- スコアボード中の人権部門「全般」の区分で、スコアの上昇幅が最も大きかった(16ポイント)。これは、人権に関するサプライヤーへの新たな要求事項と、行動規範の順守についてサプライヤーを監査するデュー・ディリジェンスの改善によるものだ。サプライチェーンのデュー・ディリジェンスに関するこの初期の進展を、自社サプライチェーンにおける主要な人権リスクを特定し是正する仕組みの改善によって強化すべきである。
- 移行鉱物の責任ある調達、先住民族の権利、労働者の権利に関するコミットメントと行動の不足が、ジーリーの人権スコアを押し下げている。
スコア詳細
化石燃料フリー・環境
リーダーボードでは、自動車メーカーの気候変動に関するロビー活動の方針と実行についてInfluenceMapが行った評価に照らし合わせて、このセクションでの自動車メーカーの総合スコアを調整する加重が用いられています。
人権・責任ある調達
私たちのビジョン
未来は、すべての自動車が次のような形で製造される自動車産業
公正に
サプライチェーン全体にわたり、先住民、労働者、地域コミュニティの権利を尊重し、向上させながら製造される。
サステナブルに
サプライチェーン全体にわたり、環境の健全性と生物多様性を保護・回復すると同時に、効率的な資源利用およびリサイクル材料含有率の増加を通して一次資源の需要を削減しながら製造される。
化石燃料フリー
完全電動車として、化石燃料を使わないサプライチェーンによって製造される。