順位
6 of 18
比較
(7) in 2024
合計スコア
環境
人権・責任ある調達
*マークラインズの自動車販売データ。すべての数値は2024年の年間累計値です。このデータは乗用車のみを対象としています。
スコアの概要
BMWはEVへの移行を力強く進めており、2024年半ばには欧州のEV販売でトップの座を獲得しています。しかし、2025年版リーダーボードでは小幅な改善となり、総合スコアの上昇は6ポイント、ランキングは7位から6位へと一つ順位を上げるにとどまりました。
気候と環境部門では「全般」区分でのみスコアが改善しました。これは主に、新たに導入された森林破壊の指標で平均を上回るパフォーマンスを示したことによるものです。
人権部門ではより顕著な進展を見せ、2024年版リーダーボード発表以降、すべての人権分野で着実な改善が見られ、人権部門の総合スコアは前年比で8ポイント上昇しています。最も大きな改善が見られたのは「移行鉱物」と「労働者の権利」です。これにより人権部門のランキングは5位から4位に上昇しましたが、依然としてフォード、メルセデス・ベンツ、テスラに後れを取っています。
主な評価結果
- 気候と環境部門の「全般」区分で最高スコアを獲得し、関連指標に基づく総合スコアは60%となった。
- 鋼材、アルミニウムおよびバッテリーのサプライチェーンの脱炭素化の分野では業界リーダーに後れを取っている。具体的には、「鋼材」と「アルミニウム」の区分ではスコアが全く改善せず、「バッテリー」では1つの指標についてのみスコアが改善した。
- 車両レベルでのライフサイクルでのカーボン・フットプリントを公表している数少ない自動車メーカーの一つであり、i5モデルについては原材料使用量やCO2排出量の内訳を開示している。一方、ボルボなどの競合他社とは異なり、車両で使用される鋼材、アルミニウム、バッテリーの原材料別排出量は開示していない。
- 人権分野での主導者的地位を維持しており、サプライチェーンにおける人権尊重への確固としたコミットメント、方針、制度を整備している。2025年版リーダーボードの分析では、人権デュー・ディリジェンスのプロセス、サプライチェーンにおける苦情、是正プロセスについてより詳細な情報開示が行われていることが確認されており、透明性が改善された。
- 鉱物サプライチェーンのマッピング結果、直接調達に関する契約、特定された紛争鉱物・移行鉱物のリスクについて、詳細な情報開示を行っている。
- 先住民族の権利については引き続き低評価となっている。サプライヤーに対して先住民族の権利の尊重を明確に要求している数少ない企業の一つではあるものの、この要件の実施とその徹底を示す情報は一切開示していない。
- 労働者の団結権や団体交渉権について2024年にCEOが懸念される発言をしたものの、全般的に労働者の権利に対する確固としたコミットメントと方針を掲げている。2025年版の分析では、労働者の権利に関する顕著なリスクと、労働者の権利方針について労働組合と協議するためのメカニズムに関する情報開示が改善された。
- 自動車メーカーで唯一、サプライヤーに対して生活賃金の支払いを義務付けているものの、生活賃金の定義や、サプライヤーがこの要件を遵守しているかを確認するための措置については、情報を開示していない。
スコア詳細
化石燃料を使用しない環境に配慮した持続可能なサプライチェーン
全般
鋼材
アルミニウム
バッテリー
年ごとに比較する
リーダーボードでは、自動車メーカーの気候変動に関するロビー活動の方針と実行についてInfluenceMapが行った評価に照らし合わせて、このセクションでの自動車メーカーの総合スコアを調整する加重が用いられています。
人権・責任ある調達
全般
移行鉱物
先住民の権利
労働者の権利
年ごとに比較する
私たちのビジョン
未来は、すべての自動車が次のような形で製造される自動車産業
公正に
サプライチェーン全体にわたり、先住民、労働者、地域コミュニティの権利を尊重し、向上させながら製造される。
サステナブルに
サプライチェーン全体にわたり、環境の健全性と生物多様性を保護・回復すると同時に、効率的な資源利用およびリサイクル材料含有率の増加を通して一次資源の需要を削減しながら製造される。
化石燃料フリー
完全電動車として、化石燃料を使わないサプライチェーンによって製造される。