順位
8 of 18
比較
(8) in 2023
EV販売台数の割合(%)
13%*
総合スコア
Total Score
気候と環境
人権・責任ある調達
出典:EV-Volumes OEM Share tracker. 数値はすべて年間値です、2023年中に、中国、韓国、日本、米国、カナダにおける乗用車の販売を対象としたデータです。
スコアの概要
GMは2024年版のスコアボードで、気候と環境部門の指標に関して最も改善された企業の一つであり、スコアが13ポイント上昇しました。上流のスコープ3排出量の開示が改善されたこと、ならびにファースト・ムーバース・コアリション(FMC)の参加企業として、化石燃料を使わない鋼材とアルミニウムの調達に関する新たな目標を設定したことが、主な要因です。しかし、人権に関してはGMのスコアはフォードの半分にも満たず、この分野では気候と環境の分野での改善に並ぶような進展は見られなかったため、GMの総合順位は昨年版と変わりません。
主な評価結果
- 今年の分析までに、サプライチェーンからのスコープ3排出量を開示し、ようやく多くの同業他社に追いついた。
- 2023年、FMCの参加企業となったのを受けて、2030年までに鋼材とアルミニウムの一部をゼロ排出に近い仕入れ先から調達することを表明した。また、USスチールと新たな契約を結び、2024年から同社より低排出鉄鋼の供給を受ける。
- バッテリーのサプライチェーンのもたらす影響に対する対策不足のため、気候と環境部門全体のスコアが押し下げられている。バッテリーに関するスコアはわずか8%である。
- 人権の分野では2023年にちょうど25%というスコアを出しているが、スコアの上昇はわずか1ポイントでしかない。人権デュー・ディリジェンスに関しては、とりわけ自社サプライチェーンにおける人権侵害を予防し、説明責任を果たし、是正する施策を導入することにより、改善できる余地が大いにある。
- 先住民族の自由で事前の情報に基づく合意(FPIC)の権利について明確なコミットメントを示している、数少ない自動車メーカーである。しかし残念なことに、同社はカナダの資源会社リチウム・アメリカズとタッカーパス鉱山のリチウム開発プロジェクトに投資しており、上記のコミットメントを確実に実現するための行動を起こしていない。
スコア詳細
化石燃料フリー・環境
リーダーボードでは、自動車メーカーの気候変動に関するロビー活動の方針と実行についてInfluenceMapが行った評価に照らし合わせて、このセクションでの自動車メーカーの総合スコアを調整する加重が用いられています。
人権・責任ある調達
私たちのビジョン
未来は、すべての自動車が次のような形で製造される自動車産業
公正に
サプライチェーン全体にわたり、先住民、労働者、地域コミュニティの権利を尊重し、向上させながら製造される。
サステナブルに
サプライチェーン全体にわたり、環境の健全性と生物多様性を保護・回復すると同時に、効率的な資源利用およびリサイクル材料含有率の増加を通して一次資源の需要を削減しながら製造される。
化石燃料フリー
完全電動車として、化石燃料を使わないサプライチェーンによって製造される。