順位
比較
合計スコア
環境
人権・責任ある調達
スコアの概要
ステランティスは2026年版リーダーボードにおいて非常に厳しい結果となり、8つの区分のうち5つで後退し、総合スコアも2ポイント低下しました。その結果、総合ランキングでは9位から12位へと順位を落としています。実際、同社はトヨタと並び、今回のリーダーボードにおいて最もパフォーマンスの低い企業となっています。昨年版での低調なパフォーマンスに続き、下降基調から抜け出せておらず、現在では欧米の自動車メーカーの中で最もパフォーマンスの低い企業となりました。また、ヒョンデ、起亜自動車(Kia)、吉利汽車(Geely)にも追い抜かれています。
こうした後退が特に残念なのは、使用済みEVバッテリーの処理、特定されたサプライヤーの不適合事項、是正措置計画の要求に関して以前開示していた定量データなど、同社がこれまで業界をリードする優良事例を示してきた課題領域での後退です。
気候と環境部門では、「全般」区分でわずか1ポイントの改善が見られたことを除き、「鋼材」「アルミニウム」「バッテリー」の各区分で後退しました。これは主に、透明性の低下によるものです。「鋼材」と「アルミニウム」の区分のスコアは極めて低く、いずれもわずか1%にすぎず、欧州の同業他社の平均スコアを25ポイント下回っています。
人権については、「人権デュー・ディリジェンス全般」と「責任ある調達」の区分で後退し、後者では8ポイント低下しました。「労働者の権利」は横ばい、「先住民族の権利」は3ポイントの小幅な改善にとどまりました。この低調なパフォーマンスにより、人権分部門の総合スコアは2ポイント低下し、人権ランキングでは7位から8位に後退しています。同社は、取り組みを大幅に強化しない限り、近い将来ランキングの下位半分に落ち込む可能性があります。
主な評価結果
- サプライヤーによる排出削減目標の設定に関しては引き続き高いパフォーマンスを維持し、2030年までに主要サプライヤーの95%がパリ協定に整合した排出削減目標を採用することを目指しており、すでに84%以上が準拠している。
- サプライヤーに対する排出要件を強化し、排出量モニタリング計画書または独立した第三者による検証を受けた製品ライフサイクルアセスメント(LCA)のいずれかを必須としている。
- バッテリーについては、特に子会社であるSUSTAINera Valorautoを通じて堅固な4R(再製造、修理、再利用、リサイクル)プロセスを運用しているが、使用済みバッテリーの処理に関する詳細なデータ(回収量、修理・再製造・リサイクルの実績、バッテリー種類別のリサイクル率)の開示を取りやめている。
- 「人権デュー・ディリジェンス全般」の区分では引き続きトップ5に入っており、強固な人権コミットメントおよびサプライヤー要件を備えるとともに、デュー・ディリジェンスの対象を一次サプライヤーに限定せず、採掘地にまで広げている。
- 責任ある鉱物調達に関する独立した方針を持たず、鉱物調達に関する明確なコミットメントも示していないわずか4社のうちの1社である。また、サプライチェーンマッピングに関する開示レベルも後退しており、サプライチェーンの製錬所・精製所の最新リストを公表していない。
- 「FPIC方針(Free Prior and Informed Consent Policy)」を新たに公表した唯一の自動車メーカーであり、「自由意思による、事前の、十分な情報に基づく同意(FPIC)」について採掘企業に積極的に働きかけているわずか3社のうちの1社である。しかし、残念ながらこの方針はサプライヤーには適用されないとみられる。
- 生活賃金の支払いを約束し、その算定方法を説明しているのはわずか2社であり、同社はそのうちの1社である。ただし、サプライヤーに明示的に生活賃金の支払いを求めるには至っていない。
スコア詳細
化石燃料を使用しない環境に配慮した持続可能なサプライチェーン
全般
鋼材
アルミニウム
バッテリー
年ごとに比較する
人権・責任ある調達
全般
移行鉱物
先住民の権利
労働者の権利
年ごとに比較する
私たちのビジョン
公正に
サプライチェーン全体にわたり、先住民、労働者、地域コミュニティの権利を尊重し、向上させながら製造される。
サステナブルに
サプライチェーン全体にわたり、環境の健全性と生物多様性を保護・回復すると同時に、効率的な資源利用およびリサイクル材料含有率の増加を通して一次資源の需要を削減しながら製造される。
化石燃料フリー
完全電動車として、化石燃料を使わないサプライチェーンによって製造される。