順位
18 of 18
比較
(18) in 2024
合計スコア
環境
人権・責任ある調達
*マークラインズの自動車販売データ。すべての数値は2024年の年間累計値です。このデータは乗用車のみを対象としています。
スコアの概要
2024年、自動車販売総数のおよそ18%をバッテリー式電気自動車(BEV)が占め、上海汽車(SAIC)は電気自動車(EV)への移行において引き続き力強い進展を遂げていますが、クリーンで公正なサプライチェーンの構築に向けた開示と正式なコミットメントが欠落しているため、リーダーボードでは自動車メーカーの中で最低スコアにとどまっています。
これは、中国国内の他の自動車メーカーとは対照的で、広州汽車(GAC)と比亜迪(BYD)はいずれも2ポイント、吉利汽車(Geely)は8ポイント、それぞれ総合スコアが上昇しました。SAICは現在、BYDに5ポイント、吉利汽車に17ポイント後れを取っています。
サプライチェーン・デュー・ディリジェンスの「全般」区分のスコアの差は特に顕著で、SAICのスコアはBYDより17ポイント、吉利汽車より40ポイント低い結果となっています。今後のEUのデュー・ディリジェンス規制に対応するため、この分野でのパフォーマンスを大幅に改善するよう取り組むべきです。
主な評価結果
- スコープ3排出量をいまだに一切開示していない数少ない自動車メーカーの一つである。
- 中国政府の「カーボンピークアウト」の目標に対応したCO2排出削減目標を設定しているが、それらが科学に基づくものであるかを明示しておらず、その目標においてサプライチェーンの上流の製品や購入財を考慮に入れていない。
- サプライヤー評価とサプライヤー管理の基本システムを構築し、環境影響に関する配慮などの定期的なパフォーマンス評価を行っている。鋼材、アルミニウム、およびバッテリーのサプライヤーに対する具体的な環境要件について開示の透明性を高めることで、パフォーマンスを改善することができる。
- バッテリーのサプライチェーンにおいて小幅な進展を遂げた。新しいバッテリー技術の開発に対する投資、バッテリーリサイクルの強化、および中国でのバッテリーの用途変更に向けた協働が評価され、一定のポイントを獲得している。
- 人権や責任ある調達に関するコミットメント、あるいはこれらの分野における取り組みに関する情報を一切開示していないため、この部門で最低スコアにとどまっている。
スコア詳細
化石燃料フリー・環境
全般
鋼材アルミニウム
アルミニウム
バッテリー
年ごとに比較する
リーダーボードでは、自動車メーカーの気候変動に関するロビー活動の方針と実行についてInfluenceMapが行った評価に照らし合わせて、このセクションでの自動車メーカーの総合スコアを調整する加重が用いられています。
人権・責任ある調達
全般
労働者の権利
先住民の権利
労働者の権利
年ごとに比較する
私たちのビジョン
未来は、すべての自動車が次のような形で製造される自動車産業
公正に
サプライチェーン全体にわたり、先住民、労働者、地域コミュニティの権利を尊重し、向上させながら製造される。
サステナブルに
サプライチェーン全体にわたり、環境の健全性と生物多様性を保護・回復すると同時に、効率的な資源利用およびリサイクル材料含有率の増加を通して一次資源の需要を削減しながら製造される。
化石燃料フリー
完全電動車として、化石燃料を使わないサプライチェーンによって製造される。