順位
比較
合計スコア
環境
人権・責任ある調達
スコアの概要
フォードは2025年版リーダーボードでも引き続き最も優れたパフォーマンスを示す企業の一つであり、総合2位を獲得し、首位のテスラとの差は1ポイント未満でした。しかし、今回は総合スコアの改善が1ポイント未満にとどまったことにより、昨年の1位の座を明け渡すことになりました。
「化石燃料を使用しない環境に配慮した持続可能なサプライチェーン」部門では、引き続き上位5社に入っています。しかし、他の上位企業と比較すると、過去1年間で大きな進展は見られず、スコアが改善されたのは、4つの区分全体を通じて、わずか6つの指標にとどまりました。
人権部門ではトップを維持しているものの、この部門における総合パフォーマンスは、2025年版のリーダーボードで芳しくない結果となりました。最新の顕著な人権リスク評価については、例年に比べて開示情報が減少したため、複数の指標でポイントを失いました。そのため、人権部門における総合パフォーマンスは2024年版よりも3ポイント低下し、この部門の総合パフォーマンスが後退した3社のうちの1社となっています。
一方で、先住民族の権利については、まだ初期段階ではあるものの著しい進展を見せ、その結果、フォードはこの区分において18社中最大のスコア上昇を達成しました。実は、この分野は過去数年間、同社のスコアを引き下げる要因となっていました。今後、同社はサプライチェーン全体において、先住民族の権利に関する新たなコミットメントや要件をどのように実行し、監視しているかを開示していく必要があります。
主な評価結果
- 昨年版の分析では、鋼材とアルミニウムの脱炭素化に関して初期の改善が見られたものの、2025年版ではスコアの改善が両区分の中で1つの指標(鋼材リサイクル)にとどまっている。
- 森林破壊の指標については多くの同業他社よりもスコアが低く、規制要件対応の強化に向けた準備において大きな改善の余地があることが示された。
- 人権デュー・ディリジェンスの方針と実践に関する情報開示のレベルが高く、人権部門ではトップスコアを維持している。しかし、サプライチェーンの顕著な人権リスクに関する詳細な情報開示のレベルでは後退しており、人権の複数の区分でスコアにマイナスの影響を与えた。
- 現在、「先住民族の権利に関する国連宣言」と「自由意思による、事前の、十分な情報に基づく同意(FPIC)」に対する明確なコミットメントを人権方針に含めており、サプライヤーに対してこれらの権利を尊重するよう求める新たな要件もサプライヤー行動規範に組み込んでいる。
- 責任ある鉱物の調達において引き続き業界を牽引しており、全企業の人権スコアの中で最高得点を記録し、この部門で2位のテスラを20ポイント以上上回っている。
- バッテリー用鉱物の直接調達に関する契約を公表し、これらの契約の一部について人権に関する条件の詳細を開示している数少ない自動車メーカーの一つである。
- 労働者の権利については、2024年版リーダーボードで最高スコアを獲得したものの、2025年版の分析では、この区分でのスコアが低下した。これは、最新の労働者の権利リスク評価において労働者とその代表の参加に関する情報を開示せず、また評価結果の開示も例年に比べて限定的であったことが要因である。
スコア詳細
化石燃料フリー・環境
全般
鋼材アルミニウム
アルミニウム
バッテリー
年ごとに比較する
人権・責任ある調達
全般
労働者の権利
先住民の権利
労働者の権利
年ごとに比較する
私たちのビジョン
公正に
サプライチェーン全体にわたり、先住民、労働者、地域コミュニティの権利を尊重し、向上させながら製造される。
サステナブルに
サプライチェーン全体にわたり、環境の健全性と生物多様性を保護・回復すると同時に、効率的な資源利用およびリサイクル材料含有率の増加を通して一次資源の需要を削減しながら製造される。
化石燃料フリー
完全電動車として、化石燃料を使わないサプライチェーンによって製造される。