順位
順位
比較
(2) in 2023
EV販売台数の割合(%)
3%*
総合スコア
Total Score
気候と環境
人権・責任ある調達
出典:EV-Volumes OEM Share tracker. 数値はすべて年間値です、2023年中に、中国、韓国、日本、米国、カナダにおける乗用車の販売を対象としたデータです。
スコアの概要
すでに人権に関して最も優れた実績を上げていますが、今年は環境と人権の両方の指標においても進捗を示しており、前回トップであったメルセデスとの差を縮め、リーダーボードのトップを争うことになりました。
それでもなお、改善すべき分野があることは明らかです。フォードは、鉄鋼、アルミニウム、電池のサプライチェーンから化石燃料と環境への悪影響を取り除く取り組みにおいては、いまだに競合他社に後れを取っています。人権に関するフォードのスコアは、受け入れがたいほど低い先住民族の権利に関するスコアに引きずられる形となっており、2023年にスコアの改善が見られなかった分野のひとつでした。
主な評価結果
- 自動車産業の中でも最高水準の責任ある鉱物の方針とデュー・ディリジェンスのプロセスを有し、広範囲に及ぶバッテリーサプライチェーンのマッピングを行っており、サプライヤー専用のグリーバンスメカニズム(苦情処理メカニズム)も備えている。
- 労働者の権利の面で最高スコアを獲得。人権方針の中で生活賃金を約束したことも心強い。しかし、例えば是正措置と救済へのアクセスについて労働組合と協力する手順を確立することなど、まだ改善すべき重要分野がある。
- 先住民族の権利に関して進展がなく、2023年は容認しがたいほどに低い7%というスコアであり、改善が見られない。
- スコープ3排出量を開示するという最初の一歩を踏み出したものの、サプライチェーン内の気候と環境問題に関してはほとんど進展がない
- サプライチェーンの脱炭素化については全体的に改善が見られた。これは、すべてのサプライヤーに科学的根拠に基づく排出削減目標(SBT)の設定と行動計画の策定を義務付けたことによる。
- 化石燃料を使わない鋼材とアルミニウムについて進展があった。具体的には、ファースト・ムーバース・コアリション(FMC)の参加企業となったのを受けて、グリーンスチールおよびグリーンアルミニウムの使用についての目標を設定した。また、低炭素鋼材について戦略上重要な鉄鋼サプライヤーと新たな契約を結んだ。
- Announced new battery R&D investments,including a new battery research center testing novel battery materials, but lacks targets for battery decarbonization and mineral recovery.
スコア詳細
化石燃料フリー・環境
リーダーボードでは、自動車メーカーの気候変動に関するロビー活動の方針と実行についてInfluenceMapが行った評価に照らし合わせて、このセクションでの自動車メーカーの総合スコアを調整する加重が用いられています。
人権・責任ある調達
私たちのビジョン
未来は、すべての自動車が次のような形で製造される自動車産業
公正に
サプライチェーン全体にわたり、先住民、労働者、地域コミュニティの権利を尊重し、向上させながら製造される。
サステナブルに
サプライチェーン全体にわたり、環境の健全性と生物多様性を保護・回復すると同時に、効率的な資源利用およびリサイクル材料含有率の増加を通して一次資源の需要を削減しながら製造される。
化石燃料フリー
完全電動車として、化石燃料を使わないサプライチェーンによって製造される。