順位
4 of 18
比較
(4) in 2024
合計スコア
環境
人権・責任ある調達
*マークラインズの自動車販売データ。すべての数値は2024年の年間累計値です。このデータは乗用車のみを対象としています。
スコアの概要
ボルボは2025年版リーダーボードで最も優れたパフォーマンスを示し、総合スコアで9ポイントも上昇しました。中でも特筆すべきは、既に最高スコアを獲得していた気候と環境の部門で、10ポイントという最大の上昇幅を達成したことです。その結果、この部門でボルボは5ポイントリードと差を広げ、業界リーダーがいかに業界水準を高め続けることができるかを示す明確な事例となりました。
特に、ボルボは2025年版で「鋼材」と「アルミニウム」の区分で力強い進歩を遂げ続けている数少ない自動車メーカーの一つです。これは、新型EVのライフサイクルアセスメント(LCA)で、鋼材とアルミニウムに関する細分化された排出量を開示したほか、サステナブルで低炭素型(低排出)の鋼材とアルミニウムの調達に関する新たな目標を設定したことによるものです。
ボルボは、先住民族の権利を除く大半の人権分野でも着実に前進しました。人権デュー・ディリジェンス全般においては11ポイント、労働者の権利では12ポイントスコアが上昇し、移行鉱物についても5ポイントと小幅ながらスコアが上昇しました。
しかし先住民族の権利に関しては、スコアはわずか6%で、依然として欧米で最もパフォーマンスの低迷している自動車メーカーの一つです。
主な評価結果
- 2019年以降、すべての新型EVで使用される鋼材、アルミニウム、バッテリー由来の排出量について細分化されたデータを含む、ライフサイクルアセスメント(LCA)を開示している。特に、「EX30」モデルはこれまでの同社のバッテリー型電気自動車(BEV)の中でカーボン・フットプリントが最も低いことがLCAにより示されており、サプライチェーンの脱炭素化におけるボルボのリーダーシップをさらに裏付けるものとなっている。
- EUの新たな規制に先駆けて、2024年にSUV「EX90」において世界初のEVバッテリーパスポートを発行したものの、この重要な成果を除いて、バッテリーのサプライチェーンの持続可能性に関する開示はあまり進展していない。
- 人権デュー・ディリジェンスの方針とプロセスについて高い透明性を維持しているほか、リスク評価プロセスや救済メカニズムなどの主要分野における開示レベルを高めるなど、サプライヤーの監視活動に関してより完全な統計データを提供している。
- 移行鉱物に関する進展はわずかで、特定の分野、特にサプライチェーンの製錬所や精製所に関する開示は向上しているが、移行鉱物関連のリスクのより正確な情報の開示およびサプライチェーンマッピング結果など、他の分野は足踏み状態にある。
- 先住民族の権利についてはほとんど進展がなく、この分野のパフォーマンスは依然として低い。「自由意思による、事前の、十分な情報に基づく同意(FPIC)」の権利を含む、先住民族の権利に関する具体的な約束やサプライヤー要件はなおも欠如したままである。
- 労働者の権利については、労働者とその代表者との協議に関する開示を拡大したことにより、スコアが12ポイント上昇した。労働者の権利に関するリスクについてサプライチェーンの労働者と協議していることは、特に注目に値する。これはこの分野における優良事例であり、これを実施しているわずか2社のうちの1社である。
- 生活賃金を支払うというコミットメントを表明しているにもかかわらず、いまだにサプライヤーに生活賃金を支払うよう求めていない。
スコア詳細
化石燃料フリー・環境
全般
鋼材アルミニウム
アルミニウム
バッテリー
年ごとに比較する
リーダーボードでは、自動車メーカーの気候変動に関するロビー活動の方針と実行についてInfluenceMapが行った評価に照らし合わせて、このセクションでの自動車メーカーの総合スコアを調整する加重が用いられています。
人権・責任ある調達
全般
労働者の権利
先住民の権利
労働者の権利
年ごとに比較する
私たちのビジョン
未来は、すべての自動車が次のような形で製造される自動車産業
公正に
サプライチェーン全体にわたり、先住民、労働者、地域コミュニティの権利を尊重し、向上させながら製造される。
サステナブルに
サプライチェーン全体にわたり、環境の健全性と生物多様性を保護・回復すると同時に、効率的な資源利用およびリサイクル材料含有率の増加を通して一次資源の需要を削減しながら製造される。
化石燃料フリー
完全電動車として、化石燃料を使わないサプライチェーンによって製造される。