順位
比較
合計スコア
環境
人権・責任ある調達
スコアの概要
フォルクスワーゲンは2年連続でリーダーボード上位のパフォーマンスを示しています。8つのサブセクションのうち6分野で改善し、総合スコアは6ポイント上昇しました。
気候と環境部門では、「アルミニウム」の区分で顕著な改善が見られ、スコアは12ポイント上昇しました。低炭素型(低排出)のアルミニウムに関する新たな供給契約を開示したことに加え、アルミニウムのクローズドループ・リサイクルシステムに関する情報開示を拡充したことで、追加のポイントを獲得しています。しかし、低炭素型(低排出)の鋼材・アルミニウムについて複数の契約を締結しているものの、これらサプライチェーンの脱炭素化に向けた具体的な目標や個別の戦略、進捗状況の詳細な報告は十分に示されていません。
人権分野では、総合スコアが9ポイント上昇し、比亜迪(BYD)と並んで全体で2番目に大きな改善幅となりました。昨年版では人権部門で最大の改善を記録しており、同社の取り組みが着実な改善基調にあることがうかがえます。この力強い改善ペースが継続していることから、総合順位は5位のままであるものの、人権部門のランキングでは5位から3位へと順位を上げ、この課題領域での優良企業としての存在感をさらに確かなものとしています。特に注目されるのは、「先住民族の権利」に関するコミットメントの強化と情報開示の拡充により、同区分で17ポイントの改善を達成した点です。
フォルクスワーゲンのスコア改善の主な要因の一つとなっているのが、同社が公表している詳細な「責任ある原材料報告書(Responsible Raw Materials Report)」です。同報告書では、複数のサプライチェーンおよび課題にわたる環境および人権領域のデュー・ディリジェンスの取り組みについて、調査対象となった自動車メーカー全18社の中で最も包括的な情報が提供されています。その結果、気候と環境部門および人権部門の双方において、複数の評価指標でポイント獲得につながっています。
主な評価結果
- 2050年に実質排出ゼロを達成するという目標を掲げているが、2030年の中間目標は使用段階のスコープ3排出量のみを対象としており、サプライチェーン上流や購入した商品に伴う排出は対象外となっている。
- 森林破壊リスクの管理で業界をリードしており、レザーと天然ゴムの新規契約において持続可能性に関する要件を契約上の義務としている。
- アルミニウムのサプライチェーンにおける脱炭素化で顕著な進展を示しており、アウディはアルミニウム管理イニシアチブ(ASI)に参画し、ポルシェはノルスク・ハイドロ(本社:ノルウェー)と低炭素型(低排出)のアルミニウムで提携している。一方で、「鋼材」区分では進展が停滞している。
- デュー・ディリジェンスの取り組みについて高い透明性を維持している。特定された人権リスク(紛争鉱物・移行鉱物を含む)について十分な説明を行っている数少ない自動車メーカーの一つであるほか、契約締結前に評価したサプライヤーの数を、その階層の詳細とともに開示しているわずか2社のうちの1社である。
- サプライヤー監査、不履行事例、是正措置計画に関するデータを開示していないため、サプライチェーンにおけるモニタリングの規模と結果をいまだ示していない。
- 苦情処理に関する情報開示では後退しており、サプライチェーンにおける苦情の種類・階層・地域別の内訳や、その対応結果に関する情報提供を行わなくなった。これは、かつてフォルクスワーゲンが同業他社に対し優良事例を示していた課題領域である。
- 責任ある鉱業保証のためのイニシアチブ(IRMA)の監査を受けた鉱山からの原材料調達を義務付け、これに関して採掘企業に直接働きかけている自動車メーカーは、メルセデス、フォードと同社の3社のみである。
- 「先住民族の権利」の区分で大きな進展を遂げており、新たな「責任ある原材料方針(Responsible Raw Materials Policy)」に「自由意思による、事前の、十分な情報に基づく同意(FPIC)」へのコミットメントを明示したほか、採掘段階までを対象としたリスク特定プロセスにFPICおよび先住民族のその他の権利に対するリスクを組み込み、サプライチェーンのどの段階でリスクが生じているかを開示している。
- サプライチェーンの労働者の権利に関するリスクについて、どのように労働者自身から意見を聴取しているかを開示している数少ない企業の一つである。
スコア詳細
化石燃料を使用しない環境に配慮した持続可能なサプライチェーン
全般
鋼材
アルミニウム
バッテリー
年ごとに比較する
人権・責任ある調達
全般
移行鉱物
先住民の権利
労働者の権利
年ごとに比較する
私たちのビジョン
公正に
サプライチェーン全体にわたり、先住民、労働者、地域コミュニティの権利を尊重し、向上させながら製造される。
サステナブルに
サプライチェーン全体にわたり、環境の健全性と生物多様性を保護・回復すると同時に、効率的な資源利用およびリサイクル材料含有率の増加を通して一次資源の需要を削減しながら製造される。
化石燃料フリー
完全電動車として、化石燃料を使わないサプライチェーンによって製造される。