順位
14 of 18
比較
(15) in 2024
合計スコア
環境
人権・責任ある調達
*マークラインズの自動車販売データ。すべての数値は2024年の年間累計値です。このデータは乗用車のみを対象としています。
スコアの概要
2025年版のリーダーボードにおけるトヨタのパフォーマンスにはばらつきが見られます。人権部門のスコアでいくつか顕著な改善を達成し、人権分野のほとんどでパフォーマンスが改善しました。責任ある鉱物調達に関して16ポイントと、この区分で2番目に大きなスコアの上昇を見せたことは特に注目に値します。全体として、人権全体のパフォーマンスは8ポイント上昇し、人権の順位は15位から14位に上がりました。
人権分野とはまったく対照的に、気候と環境部門のスコアは2年連続で一切改善が見られませんでした。実際トヨタは2023年以降に評価された中で、この部門のパフォーマンスが少しも改善されていない唯一の自動車メーカーです。EVへの移行に関する進展が欠如していること、気候変動関連のロビー活動で英気候シンクタンクのInfluenceMapにより最低の評価を受けていることに加え、サプライチェーンの脱炭素化においてパフォーマンスが低迷し続けていることにより、自動車業界で気候変動対策が最も後れている企業であるというトヨタの評判をさらに強固となっています。
主な評価結果
- すべての自動車ライフサイクルで排出量をゼロにする2050年目標を掲げているが、サプライチェーンに関する中間目標はなく、サプライチェーンの温室効果ガスの排出削減の取り組みについては実質的に何も開示していない。
- アルミニウムと鋼材の脱炭素化を対象とした区分で0%のスコアが続いている数少ない自動車メーカーのひとつである。
- 気候変動関連のロビー活動のパフォーマンスが依然として改善しておらず、引き続き英気候シンクタンクのInfluenceMapにより最も気候政策を妨害している自動車メーカーの一つと評価されている。
- 人権デュー・ディリジェンスのプロセスの一部の側面に関する情報開示はわずかに拡大しているが、この分野における透明性は全体的にまだ低い。特に、リスクの特定と評価のプロセス、およびサプライヤーの監視活動を行っていることを示す統計データに関して不十分である
- 現在、すべての鉱物と金属に適用される独立した責任ある鉱物調達方針を公表しており、製錬所・精製所に関連するものも含め、紛争鉱物のマッピングと開示を大幅に改善している。
- 先住民族の権利に関するパフォーマンスは悲惨で、この分野でのコミットメント、プロセス、あるいは行動の欠如により、スコアは引き続き0%のままである。
- サプライチェーンにおける労働者の権利に関するリスク、特に児童労働と強制労働に関連するリスクについて開示を強化したことにより、労働者の権利に関するスコアが改善した。しかし、「労働における基本原則及び権利に関するILO宣言」を明確に支持し、これが定める権利の尊重をサプライヤーに明示的に要求するといった基本的な対応がまだできていない。
スコア詳細
化石燃料フリー・環境
全般
鋼材アルミニウム
アルミニウム
バッテリー
年ごとに比較する
リーダーボードでは、自動車メーカーの気候変動に関するロビー活動の方針と実行についてInfluenceMapが行った評価に照らし合わせて、このセクションでの自動車メーカーの総合スコアを調整する加重が用いられています。
人権・責任ある調達
全般
労働者の権利
先住民の権利
労働者の権利
年ごとに比較する
私たちのビジョン
未来は、すべての自動車が次のような形で製造される自動車産業
公正に
サプライチェーン全体にわたり、先住民、労働者、地域コミュニティの権利を尊重し、向上させながら製造される。
サステナブルに
サプライチェーン全体にわたり、環境の健全性と生物多様性を保護・回復すると同時に、効率的な資源利用およびリサイクル材料含有率の増加を通して一次資源の需要を削減しながら製造される。
化石燃料フリー
完全電動車として、化石燃料を使わないサプライチェーンによって製造される。