順位
比較
合計スコア
環境
人権・責任ある調達
スコアの概要
日産自動車(日産)2026年版のリーダーボードでは前回と比べてパフォーマンスが改善し、8つの区分のうち5つでスコアを伸ばしました。しかし、「鋼材」区分での10ポイントという大幅な低下により、こうした進展の多くが相殺され、総合スコアの上昇はわずか3ポイントにとどまり、総合順位も13位のままとなりました。
気候と環境の「全般」区分では、サプライヤーに対し、科学に基づくCO2削減目標の設定や森林破壊リスクの管理に関する要件をより具体化したことにより、スコアが15ポイント上昇するという顕著な改善が見られました。また、バッテリー原材料のサプライチェーンにおける環境リスクのデュー・ディリジェンスについても初期的な取り組みを開始しました。
一方で、鋼材の脱炭素化についてはスコアを全く改善できなかった点は残念です。実際には、低排出鋼材に関するリーダーボードの定義が更新されたことにより、この区分のスコアは引き下げられました。日産は以前、問題の多いマスバランス方式を用いた「グリーンスチール」について、日本の製鉄メーカーとのオフテイク契約を開示していました。しかし、この鋼材は依然として石炭を使用する高炉で生産されているため、「製鉄・製鋼プロセスにおいて技術的に可能な限りの石炭」を排除する生産方法の例とは見なされず、評価ポイントの対象外となりました。
一方で、「人権デュー・ディリジェンス全般」区分では称賛に値する13ポイント、「鉱物の責任ある調達」区分では5ポイントの改善を示し、人権ランキングでは15位から14位へと順位を上げました。こうした改善にもかかわらず、人権の総合スコアはわずか17%にとどまっています。
主な評価結果
- 環境およびサプライチェーン関連の複数の方針を更新・強化し、科学に基づくCO2削減目標と森林破壊リスクの管理に関するサプライヤー要件を明確化した。
- 天然ゴムを持続可能性に向けた取り組みの優先原材料と位置づけ、2025年に持続可能な天然ゴムのためのプラットフォーム(GPSNR)に加盟した。
- アルミニウムの循環利用で段階的な改善を示しており、日産自動車九州および北米・欧州の工場におけるクローズドループ・リサイクルプロセスや、使用済み製品由来のアルミニウムスクラップをサスペンション部品に活用する事例を開示した。
- バッテリー用鉱物の潜在的な環境リスクについては、第三者の情報源のみに依拠したおおまかな開示にとどまっている。
- 高リスクサプライヤーの特定とリスク軽減プロセス、特定されたサプライチェーンの人権リスク、サプライヤーに対するモニタリング体制に関する情報開示を開始した。
- サプライチェーン上のライツホルダーが企業に直接懸念を提起するための明確な苦情申し立ての仕組みを提供していない。
- 新たに「原材料の責任ある調達方針(Responsible Materials Sourcing Policy)」を定め、サプライヤーに対して、「紛争地域および高リスク地域(CAHRA)からのすべての鉱物」について、鉱物の責任あるサプライチェーンのためのOECDデュー・ディリジェンス・ガイダンスに沿ったデュー・ディリジェンスを実施すること、すべての原材料を対象とする人権デュー・ディリジェンスのプロセスを整備すること、ならびにトレーサビリティシステムを確立することを求めている。
- 「先住民族の権利」については、依然として業界で遅れを取っている企業の一つで、スコアが0%のままであり、改善に向けた行動を一切講じていない。
- 「労働者の権利」に関するサプライヤー要件は強化したものの、ILOの労働における5つの基本的原則および権利を全面的に約束し、例外なく遵守することをサプライヤーに要求するには至っていない。また、これらの要件が実際にどのように執行されているのかを示す開示もほとんど行っていない。
スコア詳細
化石燃料を使用しない環境に配慮した持続可能なサプライチェーン
全般
鋼材
アルミニウム
バッテリー
年ごとに比較する
人権・責任ある調達
全般
移行鉱物
先住民の権利
労働者の権利
年ごとに比較する
私たちのビジョン
公正に
サプライチェーン全体にわたり、先住民、労働者、地域コミュニティの権利を尊重し、向上させながら製造される。
サステナブルに
サプライチェーン全体にわたり、環境の健全性と生物多様性を保護・回復すると同時に、効率的な資源利用およびリサイクル材料含有率の増加を通して一次資源の需要を削減しながら製造される。
化石燃料フリー
完全電動車として、化石燃料を使わないサプライチェーンによって製造される。