順位
比較
合計スコア
環境
人権・責任ある調達
スコアの概要
2025年版リーダーボードでは、フォルクスワーゲン、テスラ、吉利汽車と共に、2番目に大きな総合スコアアップを達成しました。これは主に「人権・責任ある調達」部門での大幅な改善によるもので、これにより起亜自動車はランキングで一つ順位を上げました。
しかし、「化石燃料を使用しない環境に配慮した持続可能なサプライチェーン」に関しては、引き続き業界内で後れをとっている企業の一つとなっています。この部門でのスコアはわずか12%であり、「全般」、「鋼材」、「バッテリー」の各区分ではわずかなスコアの改善にとどまっています。鋼材、アルミニウム、バッテリーの全区分で、極めて低い5%のスコアにとどまっています。起亜自動車は、Hyundai Motor Groupおよび現代製鉄などの主要子会社と連携することで、鋼材・アルミニウムのサプライチェーンの脱炭素化において大きな進展を実現する機会があり、それを同社の優先課題とすべきです。
一方で、人権については、特に例年の評価と比較して、大きな改善が見られました。人権デュー・ディリジェンス全般においては2番目に、責任ある移行鉱物の調達においては3番目に大きなスコア上昇を達成しています。人権の総合スコアでは、吉利汽車やフォルクスワーゲンと共に、最大のスコアアップを記録しています。
人権全般における大きな改善を考えると、先住民族の権利については全く進展が見られず、再びスコアが0%になったことは残念です。
主な評価結果
- 鋼材とアルミニウムの区分では、1つの指標に対してのみスコアが改善している。これは、年間生産サイクルの一部で使用される鋼材スクラップの量を開示したことによるもので、これら2区分の総合スコアはわずか4%にとどまっている。
- 2050年までに森林破壊ゼロのバリューチェーンを実現するという目標を掲げた森林破壊ゼロ方針を有しているものの、この方針を実践するために取られた行動の証拠は一切開示されていない。
- 人権の「全般」区分では22ポイントのスコア上昇を達成し、吉利汽車に次ぐ2番目に大きな上昇幅となった。また、他のすべての人権関連の区分においても2番目に大きなスコア上昇を達成した。これは、リスクの特定や監視システムを含む人権デュー・ディリジェンスのプロセスについて、より詳細な情報を開示したことによる。
- 責任ある移行鉱物の調達に関するスコアは、移行鉱物のリスク評価とデュー・ディリジェンスのプロセスに関する情報開示が若干拡大したことにより、14ポイント改善した。しかし依然として、サプライチェーンマッピングの取り組みの実証はなく、顕著な移行鉱物リスクやサプライチェーンの製錬所・精製所との適切なエンゲージメントに関する情報開示は行っていない。
- 先住民族の権利に関するパフォーマンスは依然として極めて悲惨で、この分野でのコミットメントや行動は全くない。
スコア詳細
化石燃料フリー・環境
全般
鋼材アルミニウム
アルミニウム
バッテリー
年ごとに比較する
人権・責任ある調達
全般
労働者の権利
先住民の権利
労働者の権利
年ごとに比較する
私たちのビジョン
公正に
サプライチェーン全体にわたり、先住民、労働者、地域コミュニティの権利を尊重し、向上させながら製造される。
サステナブルに
サプライチェーン全体にわたり、環境の健全性と生物多様性を保護・回復すると同時に、効率的な資源利用およびリサイクル材料含有率の増加を通して一次資源の需要を削減しながら製造される。
化石燃料フリー
完全電動車として、化石燃料を使わないサプライチェーンによって製造される。