順位
比較
合計スコア
環境
人権・責任ある調達
スコアの概要
持続可能で公正なサプライチェーンについて、ヒョンデは着実ながらも緩やかな進展を続けており、総合スコアの上昇は2ポイントにとどまりました。それでも、この改善によりリーダーボードの順位を1つ上げ、総合ランキングは9位となりました。リーダーボードの上位半分に入った東アジアの企業はわずか2社であり、同社はそのうちの1社です。
気候と環境部門では、「バッテリー」の区分で顕著な進展があり、スコアが6ポイント上昇しました。これは、バッテリーの循環利用に関する新たな取り組みを開示したことによるもので、例えば、2024年にEVバッテリーの回収・リサイクル推進に向けたサービス契約をLithion(本社:カナダ)と締結したことなどです。
こうした進展にもかかわらず、鋼材の脱炭素化については3年連続で改善できていません。グループ内に製鉄会社を有する唯一の自動車メーカーであることを考えると、何も対策を講じない状態が続いていることは特に懸念されます。
人権については、全体として緩やかな進展にとどまっています。最も注目すべきは、先住民族の「自由意思による、事前の、十分な情報に基づく同意(FPIC)」の権利を尊重する新たなコミットメントを公表した点で、この区分でようやく0%の達成度から脱却しました。
一方で、人権部門の「全般」および「移行鉱物の責任ある調達」の区分では、全く進展が見られませんでした。これは、同社がこれら両課題領域で遂げた前回の著しい進歩とは対照的であり、明らかに勢いを失っていることを示しています。全体として、人権部門での改善はわずか1ポイントという残念な結果にとどまり、9位から10位へと順位を落としました。
主な評価結果
- かつて開示していたサプライチェーンの排出削減目標を取り下げたようである。2045年までのカーボンニュートラル目標とロードマップは維持されているが、スコープ3カテゴリ1排出量に関する定量的な中間目標はもはや開示しておらず、大きな後退である。
- 森林破壊に関連する方針を含め、環境およびサプライチェーンの持続可能性に関する複数の方針を更新したが、森林破壊については、期限を定めた目標や品目別の目標を設定していない。
- 複数のEVモデルについてライフサイクルアセスメント(LCA)を開示しているが、車両に使用されている鋼材、アルミニウム、バッテリーに由来するエンボディド・エミッションカーボン(原材料の採掘・精錬から素材の製造段階までに発生する温室効果ガス排出量)の細分化されたデータは含まれていない。これは、より詳細なLCAデータを提供している同業他社と比べて、機会を逃していることを意味する。
- 依然として、サプライヤーにすべての人権の尊重を求めておらず、サプライチェーン向け苦情処理メカニズムを整備していない。
- 強固な2段階の人権リスク特定プロセスを説明しており、サプライチェーンにおけるリスクの特定を一次サプライヤー以外にも拡大する計画を公表している。
- サプライチェーン全体に対して強力なモニタリング体制を構築しており、依然として、評価および監査を実施したサプライヤーの数とその階層に関するデータを開示している極めて数少ない企業の一つである。また、パートナーである起亜自動車(Kia)と共同でデータを開示しており、是正措置計画の要求件数を開示している唯一の企業となっている。
- サプライチェーンのリスク評価およびマッピングを継続しているものの、これらの取り組みの結果については、依然として具体的な情報を開示していない。
- 「人権方針(Human Rights Policy)」および新たに策定した「サプライチェーンの持続可能性管理方針(Supply Chain Sustainability Management Policy)」の双方に、FPICへの明確なコミットメントを盛り込んだことで、「先住民族の権利」保護に向けた第一歩を踏み出した。
- 「サプライチェーンにおける労働者の権利」の区分のスコアはわずかに改善した。これに関して特定された顕著なリスクについて、開示情報を拡充したことによる。
スコア詳細
化石燃料を使用しない環境に配慮した持続可能なサプライチェーン
全般
鋼材
アルミニウム
バッテリー
年ごとに比較する
人権・責任ある調達
全般
移行鉱物
先住民の権利
労働者の権利
年ごとに比較する
私たちのビジョン
公正に
サプライチェーン全体にわたり、先住民、労働者、地域コミュニティの権利を尊重し、向上させながら製造される。
サステナブルに
サプライチェーン全体にわたり、環境の健全性と生物多様性を保護・回復すると同時に、効率的な資源利用およびリサイクル材料含有率の増加を通して一次資源の需要を削減しながら製造される。
化石燃料フリー
完全電動車として、化石燃料を使わないサプライチェーンによって製造される。