順位
10 of 18
比較
(11) in 2023
EV販売台数の割合(%)
8%**
総合スコア
Total Score
気候と環境
人権・責任ある調達
出典:EV-Volumes OEM Share tracker. 数値はすべて年間値です、2023年中に、中国、韓国、日本、米国、カナダにおける乗用車の販売を対象としたデータです。
スコアの概要
今年版の分析では、ヒョンデ(Hyundai)のEV生産台数は増加しました(ただし、同社の総自動車販売台数に占めるEVの割合はまだ微々たるものです)。また、サプライチェーンにおいてもある程度の改善が見られたため、スコアボードの順位は一つ上がり、総合スコアで東アジアの自動車メーカーのトップとなりました。
それでもヒョンデは、クリーンで公正なサプライチェーンという観点では、多くの同業他社に後れを取っています。特に、鋼材、アルミニウム、バッテリーのサプライチェーンの排出量削減およびその他の環境影響の低減については、ほとんど進展が見られません。また、移行鉱物の責任ある調達および先住民族の権利に関するパフォーマンスも改善されていません。
主な評価結果
- サプライチェーンからのスコープ3排出量を開示し、2045年までにバリューチェーン全体でカーボンニュートラルを達成するという目標を設定しているが、自社サプライチェーンの明確な中間目標については開示しなくなった。
- 自社の自動車に使用される一次鋼材や一次アルミの脱炭素化に向けた活動については開示していないが、二次鋼材や二次アルミについてはいくつかの初期段階の取り組みが見られる。
- 英気候シンクタンクInfluenceMapによる自動車産業の気候政策に反対するロビー活動に関するスコアで見ると、ヒョンデは依然として最も低い企業の一つである。ヒョンデよりもスコアが低いのはトヨタだけである。
- 人権に関していくつかの具体的なコミットメントを示しており、現在では、労働者の権利に関する一部のリスクを含め、人権リスクを地域ごとに開示している。
- 憂慮されるのは、2023年公表された調査報告により、米国アラバマ州のサプライヤーにおいて児童労働の使用が横行していることが明らかになったにもかかわらず、ヒョンデが自社サプライチェーンの人権デュー・ディリジェンスのプロセスを有効な形で強化したという証拠を示していないことである。
スコア詳細
化石燃料フリー・環境
リーダーボードでは、自動車メーカーの気候変動に関するロビー活動の方針と実行についてInfluenceMapが行った評価に照らし合わせて、このセクションでの自動車メーカーの総合スコアを調整する加重が用いられています。
人権・責任ある調達
私たちのビジョン
未来は、すべての自動車が次のような形で製造される自動車産業
公正に
サプライチェーン全体にわたり、先住民、労働者、地域コミュニティの権利を尊重し、向上させながら製造される。
サステナブルに
サプライチェーン全体にわたり、環境の健全性と生物多様性を保護・回復すると同時に、効率的な資源利用およびリサイクル材料含有率の増加を通して一次資源の需要を削減しながら製造される。
化石燃料フリー
完全電動車として、化石燃料を使わないサプライチェーンによって製造される。