順位
比較
Total Score
Environment
人権・責任ある調達
スコアの概要
2025年版リーダーボードでは、「人権・責任ある調達」の諸指標においてパフォーマンスの改善が見られたものの、「化石燃料を使用しない環境に配慮した持続可能なサプライチェーン」部門のすべての区分で低い評価となり、自動車業界で気候対策に最も後れを取っている企業の一つという位置づけが一層強まっています。
気候と環境に関する4区分のうち、Hondaは2つの指標においてのみ部分的な改善を示しました。特筆すべきは、同社が鋼材とアルミニウムの脱炭素化という両区分において0%のスコアを記録している極めて少数の自動車メーカーの一つであり続けているという事実です。日本が世界の鉄鋼業において重要な役割を担っていることを考えると、Hondaはこの重要な持続可能性の課題に対して行動を開始すべきです。
昨年版リーダーボードでは、人権と責任ある調達に関して非常に低い評価でしたが、人権デュー・ディリジェンス全般と責任ある移行鉱物の調達においてはいくつかの重要な進展を遂げ、これらの分野でそれぞれ13ポイントと11ポイントのスコア上昇を達成しました。しかし、これらの前進は、先住民族の権利に関して全く進展が見られないこと、また労働者の権利についてもわずかな進展にとどまっていることにより相殺されています。その結果人権の面では、東アジアの主要な競合企業である吉利汽車と起亜自動車に追い抜かれています。
主な評価結果
- 購入した商品・サービスに関するスコープ3排出量を開示しておらず、サプライチェーンの排出削減に向けた科学に基づく目標(SBT)を設定していない数少ない自動車メーカーの一つである。
- 鋼材、アルミニウム、バッテリーの区分において、評価対象の自動車メーカー18社の中で最も低い評価となっており、鋼材とアルミニウムの持続可能性に関する指標では0%、バッテリーではわずか1%のスコアにとどまっている。
- 気候変動関連のロビー活動の実績は依然として極めて不十分であり、すでに低い「化石燃料を使用しない環境に配慮した持続可能なサプライチェーン」部門のスコアをさらに押し下げている。
- サプライヤーの人権リスクに関する評価プロセスと監視活動については、いくつかの重要な統計情報を含め、情報開示を若干拡充している。しかし、サプライヤーに対して人権全般の尊重を明確に要求していないことが、この分野でさらに進歩する機会を根本的に損なっている。
- 特定の移行鉱物の責任ある調達へのコミットメントを表明し、紛争鉱物に関する報告をわずかに改善しているものの、責任ある鉱物調達の実際の取り組みとその徹底を示す十分な証拠を提供していない。
- 先住民族の権利に関するパフォーマンスは依然として悲惨で、スコアは0%となっている。
- 労働者の権利については若干の改善が見られたものの、日産自動車、比亜迪(BYD)、広州汽車(GAC)、上海汽車(SAIC)を上回るスコアにとどまっている。
スコア詳細
化石燃料フリー・環境
全般
鋼材アルミニウム
アルミニウム
バッテリー
Compare by year
人権・責任ある調達
全般
労働者の権利
Indigenous' Rights
Workers' Rights
Compare by year
私たちのビジョン
公正に
サプライチェーン全体にわたり、先住民、労働者、地域コミュニティの権利を尊重し、向上させながら製造される。
サステナブルに
サプライチェーン全体にわたり、環境の健全性と生物多様性を保護・回復すると同時に、効率的な資源利用およびリサイクル材料含有率の増加を通して一次資源の需要を削減しながら製造される。
化石燃料フリー
完全電動車として、化石燃料を使わないサプライチェーンによって製造される。