順位
比較
合計スコア
環境
人権・責任ある調達
スコアの概要
比亜迪(BYD)は吉利汽車(Geely)と並び、今回最も大きな改善を示した企業の一つで、総合スコアは9ポイント上昇しました。気候と環境部門、人権部門の両方で重要な改善が見られました。2026年版のリーダーボードでは、先住民族の権利を除くすべての区分で着実に進展し、総合順位を2つ上げて14位になりました。
気候と環境部門では、全般、アルミニウム、バッテリーの各区分で最も大きく改善した企業の一つです。これらの改善は、BYDとそのバッテリー子会社FinDreams Batteryが2025年に開示した、サプライヤーに対する脱炭素化、水資源管理、森林破壊に関する要件が、より包括的かつ厳密なものになったことによります。一方で、グリーンスチールやグリーンアルミニウムの調達、バッテリー用鉱物に関する環境デュー・ディリジェンスといった課題領域では、依然として進展が見られません。
同社は人権部門でも同様に、1つを除くすべての区分でパフォーマンスが向上しました。「人権デュー・ディリジェンス全般」区分だけでも、22ポイントという大幅なスコア上昇を達成しています。具体的な改善としては、さまざまな人権の尊重を求める新たなサプライヤー行動規範の策定や、これまで存在しなかったサプライチェーンの苦情処理メカニズムの導入が挙げられます。
しかしながら、同社の情報開示の水準は依然として全体的に極めて低く、引き続きほとんどの区分でアジアの自動車メーカーの大半に遅れを取っています。
主な評価結果
- 同社は2024年、2045年までのカーボンニュートラル目標を設定したが、上流のスコープ3排出量を対象とする中間目標が設定されておらず、購入した商品・サービスに伴うスコープ3排出量も依然として開示していない。
- 「BYDのサプライヤー向けの行動規範(Code of Conduct for BYD Suppliers)」を新たに策定。サプライヤーに対し、脱炭素化、森林破壊、水資源管理、さまざまな人権の尊重に関する要件を定めている。また、サプライチェーン全体への要件の展開や、鉱物の責任あるサプライチェーンのためのOECDデュー・ディリジェンス・ガイダンスに従った鉱物デュー・ディリジェンスの実施も義務付けている。
- アルミニウムの循環利用に関して進展があり、生産工程と自動車解体から発生するアルミニウム廃棄物の社内リサイクルラインに関する情報を開示した。
- 「バッテリー」の区分で顕著な進展を見せ、順位が4つ上昇した。これは主に、バッテリーの循環利用に関する開示の改善と、バッテリー子会社FinDreams Batteryによる脱炭素化の取り組み強化によるものである。
- 「鋼材」および「アルミニウム」の区分では引き続き低いスコアにとどまっており、鋼材は0%、アルミニウムは8%となっている。また、バッテリー用鉱物のデュー・ディリジェンスに関するすべての指標で0%の評価となっている。
- サプライチェーンにおける人権リスクを特定するプロセスを開示し、サプライチェーンのモニタリングに関する情報開示を拡充したほか、サプライチェーンの苦情処理メカニズムを新たに導入した。ただし、実施状況を示す詳細なデータは依然として公開されてない。
- グローバル・バッテリー・アライアンス(GBA)の第2回「バッテリーパスポート」のパイロットプロジェクトにおいて、試験的なサプライチェーンマッピングを完了したが、そのプロセスの詳細やマッピング結果に関する情報はほとんど提供していない。
- 新たな行動規範において、サプライヤーに対し、労働における5つの基本的原則および権利の尊重を明確に求め、募集・斡旋手数料を禁止したことにより、サプライチェーンにおける「労働者の権利」区分では進展があった。ただし、この区分における他の指標はいずれも満たしていない。
スコア詳細
化石燃料を使用しない環境に配慮した持続可能なサプライチェーン
全般
鋼材
アルミニウム
バッテリー
年ごとに比較する
人権・責任ある調達
全般
移行鉱物
先住民の権利
労働者の権利
年ごとに比較する
私たちのビジョン
公正に
サプライチェーン全体にわたり、先住民、労働者、地域コミュニティの権利を尊重し、向上させながら製造される。
サステナブルに
サプライチェーン全体にわたり、環境の健全性と生物多様性を保護・回復すると同時に、効率的な資源利用およびリサイクル材料含有率の増加を通して一次資源の需要を削減しながら製造される。
化石燃料フリー
完全電動車として、化石燃料を使わないサプライチェーンによって製造される。