順位
16 of 18
比較
(17) in 2023
EV販売台数の割合(%)
47%*
総合スコア
Total Score
気候と環境
人権・責任ある調達
出典:EV-Volumes OEM Share tracker. 数値はすべて年間値です、2023年中に、中国、韓国、日本、米国、カナダにおける乗用車の販売を対象としたデータです。
スコアの概要
BYDは依然としてEVへの移行を先導する企業の一つです。2022年に内燃機関(ICE)自動車の生産を終了し、今はバッテリー式電気自動車(BEV)とハイブリッド車のみを生産しています。CO2排出量の大きいニッケル、コバルト、リチウムなどの鉱物の使用を削減するバッテリー技術の革新においても、自動車産業を牽引しています。
しかし、一部の基礎的情報を新たに開示することにより、スコアが2023年版よりも改善されたとはいえ、自社サプライチェーンに関する全般的な透明性の欠如のため、同社はスコアボードの最下位に近い位置にとどまっています。世界第2位のEVメーカーであるBYDは、自社の垂直統合したサプライチェーンに対して影響力を行使すれば、公正でサステナブルなサプライチェーンの構築においてリーダーに浮上することができます。
主な評価結果
- 自社サプライチェーンの排出量や脱炭素化目標を開示していない、数少ない企業の一つ。
- 自社が使用する鋼材、アルミニウム、バッテリーの気候および環境に対する影響を低減する取り組みについて、ほとんど開示していない。
- しかしながら、今ではコバルトやニッケルを使用しないリチウムイオンバッテリーを提供しており、近々、ナトリウムイオンバッテリーを使用する車両も市場投入するとしている。
- サプライヤーの社会的課題に関するパフォーマンスを監視する方法の開示について、いくつかの基本的、初歩的な手順を踏んだが、サプライチェーン全体にわたり人権が確実に尊重されるようにするための明確な要件やプロセスについてはまだ開示していない。
スコア詳細
化石燃料フリー・環境
リーダーボードでは、自動車メーカーの気候変動に関するロビー活動の方針と実行についてInfluenceMapが行った評価に照らし合わせて、このセクションでの自動車メーカーの総合スコアを調整する加重が用いられています。
人権・責任ある調達
私たちのビジョン
未来は、すべての自動車が次のような形で製造される自動車産業
公正に
サプライチェーン全体にわたり、先住民、労働者、地域コミュニティの権利を尊重し、向上させながら製造される。
サステナブルに
サプライチェーン全体にわたり、環境の健全性と生物多様性を保護・回復すると同時に、効率的な資源利用およびリサイクル材料含有率の増加を通して一次資源の需要を削減しながら製造される。
化石燃料フリー
完全電動車として、化石燃料を使わないサプライチェーンによって製造される。