順位
2 of 18
比較
(1) in 2023
EV販売台数の割合(%)
10%*
総合スコア
Total Score
気候と環境
人権・責任ある調達
出典:EV-Volumes OEM Share tracker. 数値はすべて年間値です、2023年中に、中国、韓国、日本、米国、カナダにおける乗用車の販売を対象としたデータです。
スコアの概要
第2版のリーダーボードで、メルセデスはトップの座をフォードに明け渡しました。しかし、化石燃料を使用しない環境に配慮した持続可能なサプライチェーンと人権を尊重した責任ある調達の両セクションで引き続き優れた成績を収めています。2023年には、目立った進捗がいくつか見られ、特に、化石燃料を使用しない環境に配慮したアルミニウムに関してはスコアが18%上昇しました。
メルセデスは、排出量開示における業界のリーダーであるテスラが今年行ったように、細分化されたサプライチェーン排出量を開示すること、また、先住民族の権利に対する取り組みを優先して行うことで前進する余地があり、トップの座を取り戻すことも可能となるでしょう。
主な評価結果
- サプライチェーンにおける排出量を開示しており、バリューチェーンの全段階で2040年までにネットゼロ排出を達成するという目標と、2030年までにバリューチェーンにおける排出量を50%削減するという新たな中間目標を設定している。
- サプライヤーに対し、排出削減目標の設定と水使用量の開示に関する明確な要件を設定している。
- 化石燃料を使わず環境に配慮した鋼材、アルミニウム、およびバッテリーの各区分でトップ3に入るスコアを獲得している。中でも、新たな目標を設定したことや、「CO2排出実質ゼロ」の自動車用アルミニウムの開発・使用に向けてアルミニウム製造企業と基本合意書を締結したことにより、2024年版スコアボードの分析はアルミニウムの脱炭素化が大きく進展した。
- 今年版スコアボードの分析では、リサイクルと再利用に関するパフォーマンスも向上した。これは、鉄鋼生産用鉄スクラップのクローズドループ・プロセスを独ジンデルフィンゲン工場に導入する取り組みと、効率的な湿式製錬プロセスを用いるバッテリーリサイクル工場を独クッペンハイムに新設する取り組みについて、進捗状況を開示したことによる。
- 今年版スコアボードの分析では、リサイクルと再利用に関するパフォーマンスも向上した。これは、鉄鋼生産用鉄スクラップのクローズドループ・プロセスを独ジンデルフィンゲン工場に導入する取り組みと、効率的な湿式製錬プロセスを用いるバッテリーリサイクル工場を独クッペンハイムに新設する取り組みについて、進捗状況を開示したことによる。
- 人権部門では「全般」、「移行鉱物」、「労働者の権利」の区分で一定のスコアを獲得している。また、「先住民族の権利」の区分では最高スコアを獲得しているが、そのスコアはわずか17%であるため、まだ大きな改善の余地がある。
スコア詳細
化石燃料フリー・環境
リーダーボードでは、自動車メーカーの気候変動に関するロビー活動の方針と実行についてInfluenceMapが行った評価に照らし合わせて、このセクションでの自動車メーカーの総合スコアを調整する加重が用いられています。
人権・責任ある調達
私たちのビジョン
未来は、すべての自動車が次のような形で製造される自動車産業
公正に
サプライチェーン全体にわたり、先住民、労働者、地域コミュニティの権利を尊重し、向上させながら製造される。
サステナブルに
サプライチェーン全体にわたり、環境の健全性と生物多様性を保護・回復すると同時に、効率的な資源利用およびリサイクル材料含有率の増加を通して一次資源の需要を削減しながら製造される。
化石燃料フリー
完全電動車として、化石燃料を使わないサプライチェーンによって製造される。