順位
比較
合計スコア
環境
人権・責任ある調達
スコアの概要
BMWグループは今回も引き続き改善を示し、総合スコアを5ポイント伸ばしました。これは「化石燃料を使用しない環境に配慮した持続可能なサプライチェーン」部門と「人権デュー・ディリジェンス全般」区分での大きな進展によるもので、総合ランキングでは6位を維持しています。
同社は、リーダーボードの両部門における「全般」区分で最高スコアを記録しています。これらの区分は、サプライチェーンの脱炭素化とデュー・ディリジェンスに対する企業のアプローチ全般を評価するものです。BMWは気候と環境の「全般」区分で67%、「人権デュー・ディリジェンス全般」区分で73%のスコアを獲得しました。
最も大きな改善が見られたのは「化石燃料を使用しない環境に配慮した持続可能なサプライチェーン」部門で、4つの区分すべてでスコアを向上させ、同部門の総合スコアは11ポイント上昇しました。
「人権デュー・ディリジェンス全般」の実践でも引き続き大幅な改善を遂げ、スコアをさらに8ポイント上昇させました。しかし、この進展は、先住民族の権利および労働者の権利で改善が見られなかったこと、「鉱物の責任ある調達」区分で10ポイント低下したことにより相殺されました。その結果、人権に関する同社の進捗は全体で実質ゼロとなり、人権部門の順位は4位から5位に後退しました。
BMWはこれまでに築いてきた強固な基盤を活かし、鋼材の脱炭素化や先住民族の権利など、リーダーボードが対象とする個別の課題領域において、より的を絞った戦略を策定・実行する必要があります。
主な評価結果
- 気候と環境の「全般」区分において、森林破壊への対応で最も優れたパフォーマンスを示している。2つの原材料それぞれについて森林破壊に関する目標を設定している唯一の企業であり、サプライヤーの選定およびサプライヤーに対するモニタリングの両プロセスを通じて、森林破壊のリスクを軽減するために講じている具体的な措置を開示している。
- 「鋼材」および「アルミニウム」区分では若干の改善が見られた。具体的には、循環利用に焦点を当てた指標において、鋼材とアルミニウムのリサイクルに関するクローズドループ型の工程や循環利用を前提とした設計アプローチに関する新たな情報を開示している。
- 同社は2025年、「責任ある原材料管理(Responsible Raw Material Management)」報告書を公表し、特定された人権リスクに関する透明性の向上を図っている。しかし、原材料別の人権リスクおよびデュー・ディリジェンス措置に関する記述は、同業他社(メルセデス・ベンツやフォルクスワーゲンなど)と比較すると限定的である。
- バッテリーの再利用・二次利用の取り組みではスコアがゼロとなった数少ない企業の一つであり、バッテリーリサイクルの取り組みについても最低限のスコアにとどまっている。
- 人権へのコミットメントとサプライチェーンのデュー・ディリジェンス体制については引き続き優れたパフォーマンスを示しており、サプライヤーに対する厳格な要件と、一次サプライヤーにとどまらないリスク特定ツールを有している。
- サプライチェーンマッピングの取り組みについては、製品別データを含むデジタル製品パスポート(DPP)の提供計画などを通じて、開示内容がより詳細になっている。一方で、重要な情報は依然として不足しており、直接調達契約に関する開示についてはむしろ後退している。
- 先住民族の権利については進展が見られず、パフォーマンスは極めて低い水準にとどまっている。サプライヤーに対して「先住民族の権利に関する国連宣言(UNDRIP)」および「自由意思による、事前の、十分な情報に基づく同意(FPIC)」の尊重を求めているものの、その効果的な実施を裏付ける情報は依然として一切開示していない。
- サプライヤーに生活賃金の支払いを義務付けているわずか3社のうちの1社であるが、その要件を自社にはいまだ適用していない。サプライチェーンのリスク評価、モニタリング、是正措置において、サプライチェーンの労働者またはその代表者がどのように関与しているかに関する情報は、依然として不足している。
スコア詳細
化石燃料を使用しない環境に配慮した持続可能なサプライチェーン
全般
鋼材
アルミニウム
バッテリー
年ごとに比較する
人権・責任ある調達
全般
移行鉱物
先住民の権利
労働者の権利
年ごとに比較する
私たちのビジョン
公正に
サプライチェーン全体にわたり、先住民、労働者、地域コミュニティの権利を尊重し、向上させながら製造される。
サステナブルに
サプライチェーン全体にわたり、環境の健全性と生物多様性を保護・回復すると同時に、効率的な資源利用およびリサイクル材料含有率の増加を通して一次資源の需要を削減しながら製造される。
化石燃料フリー
完全電動車として、化石燃料を使わないサプライチェーンによって製造される。