順位
7 of 18
比較
(6) in 2023
EV販売台数の割合(%)
15%*
総合スコア
Total Score
気候と環境
人権・責任ある調達
出典:EV-Volumes OEM Share tracker. 数値はすべて年間値です、2023年中に、中国、韓国、日本、米国、カナダにおける乗用車の販売を対象としたデータです。
スコアの概要
2022年にBMWのEV生産台数はほぼ倍増しましたが、より公正でサステナブルなサプライチェーンの構築については、2023年に入ってからほとんど進展が見られません。鋼材とアルミニウムに関する行動の欠如、ならびに気候政策に反対するロビー活動に関する容認しがたい実績のために、同社の気候と環境に関するスコアは依然として低く押さえられています。英気候シンクタンクのInfluenceMapは、気候ロビー活動の実績を理由に、BMWに自動車産業の中で二番目に低いスコアをつけています。
主な評価結果
- 購入した物品・サービスに関するスコープ3温室効果ガス排出量の総量を開示し、これについて科学的根拠に基づく排出削減目標を設定しているが、サプライチェーンごとの内訳を示していない。
- 自社の自動車に使用される鋼材、アルミニウム、バッテリーの脱炭素化に特化した目標や戦略を欠く。
- しかしながら、バッテリーセルのサプライヤーに対してグリーン電力の使用を契約上義務付けているという点で、ほとんどの同業他社よりも優れている。また、中国のバッテリーリサイクル業者との共同により、バッテリーのクローズドループ・システムの構築に関しても前進している。
- 高水準の人権デュー・ディリジェンス方針を実践しており、自社サプライチェーンにおける人権侵害を特定、軽減、是正する仕組みがある。
- こうした方針や仕組みを、責任ある鉱物調達と労働者の権利について、そして特に先住民族の自由で事前の情報に基づく合意(FPIC)に関する権利が確実に尊重されるようにするために、強化する必要がある。
- 同社は2023年、サプライヤー行動規範に生活賃金の支払義務を導入した初めての自動車メーカーとなり、これにより労働者の権利に関して大幅な改善を行った。
スコア詳細
化石燃料フリー・環境
リーダーボードでは、自動車メーカーの気候変動に関するロビー活動の方針と実行についてInfluenceMapが行った評価に照らし合わせて、このセクションでの自動車メーカーの総合スコアを調整する加重が用いられています。
人権・責任ある調達
私たちのビジョン
未来は、すべての自動車が次のような形で製造される自動車産業
公正に
サプライチェーン全体にわたり、先住民、労働者、地域コミュニティの権利を尊重し、向上させながら製造される。
サステナブルに
サプライチェーン全体にわたり、環境の健全性と生物多様性を保護・回復すると同時に、効率的な資源利用およびリサイクル材料含有率の増加を通して一次資源の需要を削減しながら製造される。
化石燃料フリー
完全電動車として、化石燃料を使わないサプライチェーンによって製造される。